SGLT2阻害薬による心血管系への有効性を検証した研究や、急性腎障害のリスクを検証した大規模なコホート研究が報告されております。最新情報を確認し、先生との話題にご活用下さい。

SGLT2阻害薬「フォシーガ」の大規模心血管アウトカム試験のDECLARE試験の結果 (9月24日)
アストラゼネカは、心血管疾患の既往歴を有する成人2型糖尿病患者にフォシーガを投与した心血管アウトカム試験であるDECLARE試験において、心不全による入院または心血管死の複合評価項目において統計学的に有意な減少を達成し、安全性の主要評価項目を達成したことを発表しました。

プレスリリースによると、DECLARE試験の詳細な結果は11月10日の米ミシガン州・シカゴで開催される米国心臓協会(AHA)学術集会で発表される予定とされている。

SGLT2阻害薬による急性腎障害のリスクを検証したコホート研究 (9月12日)
DPP-4阻害薬やSGLT2阻害薬で治療を受けている2型糖尿病患者に対して、急性腎障害のリスクを検証した大規模なコホート研究が「DIABETES, OBESITY AND METABOLISM」にて報告された。

報告によると、CKDを有する2型糖尿病患者において、SGLT2阻害薬は治療開始直後の推定糸球体濾過率(eGFR)はDPP-4阻害薬に対して有意に低下していたが、急性腎障害のリスクはSGLT2阻害薬で有意に少なかった。