夜勤労働者におけるエネルギーと主要栄養素の摂取は、他のシフトパターンと比較して有意な差は認められないことを示唆する研究結果が、Chronobiology Internationalで報告されました。

各種データベース(CINAHL、MEDLINE、Web of Science、Embase、およびPsycINFO)を検索して、労働時間とエネルギー摂取量を計測した研究のシステマティックレビューを行いました。15件の研究が選択基準を満たし、全ての研究がシフト制労働者の横断的および症例対照研究でした。

夜間労働者は他と比較して特定の主要栄養素を好まないことが認められたものの、夜間勤務と早朝・昼間・午後/夕方の勤務を含む夜間以外の勤務パターンとの間で、エネルギー摂取量に差はありませんでした。

この研究は、夜間労働者が心血管疾患、代謝機能障害、糖尿病、および肥満のリスクが高いと示されていることに対して、夜間勤務とその他の勤務パターンでエネルギー摂取量が異なるかどうかを研究した結果です。

夜勤の患者さんの食事指導における提案のために参考にして頂き、例えば「夜勤の患者さんの食事指導で”夜勤は食べ過ぎる”ということを前提にしていませんか?」というような投げかけに情報をご活用ください。

また11/14は世界糖尿病デーです。公式ウェブサイト(http://www.wddj.jp/)で各地のブルーライトアップ&イベント情報が掲載されていますので、是非ご担当地域のイベントについてもご確認してみてはいかがでしょうか。

Chronobiol Int. 2019 Dec;36(12):1599-1612. doi: 10.1080/07420528.2019.1666865.