SGLT2阻害剤による腎機能への影響をみた最新知見や、SGLT2阻害剤がけん引する糖尿病治療剤市場についての調査報告に関する記事を紹介しています。

2型糖尿病患者におけるトホグリフロジンの腎障害への影響 (8月13日)
トホグリフロジン投与が様々な腎機能を有する2型糖尿病患者において十分な忍容性を示したとする報告が「Drug Research」オンライン版で報告された。
トホグリフロジン投与後24時間までの尿中グルコース排泄量(UGE24h)は、糸球体濾過率の低下とともに減少した。 UGE24hの低下に伴い血糖コントロールが低下したが、体重減少は生じなかった。著者によると「本研究は腎障害患者に対して、投与量の調整が必要でない可能性を示唆している」としている。

富士経済社が糖尿病治療剤の市場調査結果を報告 (8月3日)
富士経済社は生活習慣病領域の国内市場を調査した結果を発表した。糖尿病治療剤市場については今後、DPP-4阻害剤やSGLT2阻害剤がけん引して市場が拡大すると予測しているが、治療患者数増加もジェネリック医薬品の侵食が進み2022年(5,262億円)をピークに市場が縮小することが予想されるとしている。

DPP-4とSGLT2の配合剤「トラディアンス」の承認を了承 (7月27日)
厚生労働省の薬食審医薬品第一部会は、日本ベーリンガーインゲルハイムが承認申請を行ったDPP-4阻害薬のトラゼンタとSGLT2阻害薬のジャディアンスを配合したトラディアンス配合錠について、新薬としての承認の可否を審議した。審議の結果、トラディアンスは新薬として承認することが了承された。DPP-4阻害薬とSGLT2阻害薬の配合剤は、「カナリア」「スージャヌ」に続き3剤目となる。