今回は日本人糖尿病患者におけるアスピリンのがん予防に対する効果や、1滴の尿で2型糖尿病患者の将来の腎機能悪化を予測できる新たなバイオマーカー、三和化学研究所が新発売するディスポーザブル穿刺針について紹介しています。是非ご活用ください。

Health Care Utilization and Burden of Diabetic Ketoacidosis in the U.S. Over the Past Decade: A Nationwide Analysis (6月21日)
岡山大学は、1滴の尿で2型糖尿病患者の将来の腎機能悪化を予測できる新たなバイオマーカーを発見した事を「Diabetes Care」で発表した。尿中糖鎖と糖尿病患者の腎機能の悪化との関係を示した世界初の研究成果で、糖尿病腎症の新たなメカニズムの解明に繋がる事が期待される。

Effect of Aspirin on Cancer Chemoprevention in Japanese Patients With Type 2 Diabetes: 10-Year Observational Follow-up of a Randomized Controlled Trial. (6月16日)
日本人2型糖尿病患者におけるアスピリンのがん予防に対する効果を10年にわたり検証したRCTが「Diabetes Care」で報告された。低用量アスピリンは、日本人2型糖尿病患者のがん発生率を減少させなかったと結論付けられているが、研究参加時点に65歳未満だった例において、10年後のがん発生リスクは低用量アスピリン服用群で3割強少なかった。

株式会社三和化学研究所「アイピットミニ」を新発売 (6月12日)
株式会社三和化学研究所は、穿刺針と穿刺器具を一体化したディスポーザブル穿刺針「アイピットミニ」を6月20日発売する事を発表した。30Gの極細針を採用し、穿刺時以外は針が露出せず、感染予防対策を講じた1回のみの使い捨て構造、また操作面では保護キャップを外して穿刺ボタンを軽く押すだけで簡単に穿刺ができ、自己血糖測定(SMBG)も可能なため、患者にも使用が可能である。