今月はスージャヌ錠の発売やフォシーガの1型糖尿病への適応の追加申請などが発表されています。先生との話題としてご活用ください。

DPP-4阻害薬とSGLT2阻害薬の配合剤である「スージャヌ配合錠」が発売 (5月22日)
スージャヌ配合錠は、MSD が製造販売するDPP-4阻害剤のジャヌビア錠50mgとアステラス製薬が製造販売するSGLT2 阻害剤のスーグラ錠50mgを配合した1日1回1錠の経口剤で、5月22日に発売された(薬価は263.80円)。製造販売はMSD、発売はアステラス製薬となり、医療機関への情報提供活動は、MSD、アステラス製薬、寿製薬(アステラス製薬と販売提携)が共同して行う。

SGLT2阻害薬の「フォシーガ」が1型糖尿病に対する治療薬としての適応を追加申請 (5月21日)
アストラゼネカは5月21日、成人の1型糖尿病患者のインスリン療法に加え、SGLT2阻害剤のフォシーガの効能・効果追加の承認申請を行ったと発表した。今回の申請は、フォシーガの1型糖尿病に関する臨床開発プログラム「DEPICT」の国内第3相の長期の安全性試験の結果によるもので、それによると血糖コントロールが不十分な1型糖尿病患者に、インスリン療法に加えてフォシーガを投与した場合、フォシーガ5mgおよび10mgいずれの用量もプラセボとの比較で24週および52週の時点でのHbA1c値およびインスリンの1日総投与量について、有意なベースラインからの低下を示した。

Association Between Use of Sodium-Glucose Cotransporter 2 Inhibitors, Glucagon-like Peptide 1 Agonists, and Dipeptidyl Peptidase 4 Inhibitors With All-Cause Mortality in Patients With Type 2 Diabetes: A Systematic Review and Meta-analysis. (4月17日)
SGLT2阻害剤、GLP-1受容体作動薬、DPP-4阻害剤の投与で死亡率を比較した試験が発表されました。本試験は236の試験から無作為化を受けた被験者17万6310例を対象とし、ネットワークメタ解析により死亡率を検証している。2型糖尿病患者において、SGLT2阻害剤またはGLP-1受容体作動薬の使用は、DPP-4阻害剤、プラセボ、未治療と比べて、死亡率が有意に低いことが示された。結果はJAMA誌の2018年4月17日号で報告されている。

Boehringer Ingelheim and Lilly announce an academic collaboration with University of Oxford to investigate the effects of empagliflozin in people with chronic kidney disease (4月16日)
ベーリンガーインゲルハイムとイーライリリーは慢性腎臓病におけるジャディアンスの有効性を評価する「EMPA-KIDNEY」試験について、オックスフォード大学との提携する事を発表した。EMPA-KIDNEY試験は糖尿病の有無に関わらず慢性腎臓病患者約5,000人が対象で、腎臓病の進行または心血管死に至るまでの時間に対するジャディアンスの有効性と安全性を評価する事を目的にしている。