新医薬品一覧表(平成30年5月22日収載予定)が厚生労働省より発表され、薬価収載が見送られていた高脂血症治療剤のパルモディア(一般名:ペマフィブラート)の収載予定が明らかになりました。他にもスージャヌ配合錠の収載が予定されています。

Dipeptidyl peptidase-4 inhibitors and incidence of inflammatory bowel disease among patients with type 2 diabetes: population based cohort study (5月21日)
糖尿病薬による治療を開始した18歳以上の2型糖尿病患者14万1170例を対象に、DPP-4阻害薬と炎症性腸疾患の関連を検討した結果、DPP-4阻害薬が炎症性腸疾患のリスク増加と関連していたとする研究結果がBMJに掲載された。

本研究は集団ベースのコホート研究で検討され、10万人年あたりの炎症性腸疾患の粗罹患率は、DPP-4阻害薬群で53.4、その他の糖尿病薬群で34.5であり、DPP-4阻害薬の使用が炎症性腸疾患が増加と関連していた(調整ハザード比1.75、95%CI 1.22-2.49)と報告された。

新規週1回投与GLP-1アナログのオゼンピック皮下注 5月に薬価収載されず (5月16日)
新医薬品一覧表(平成30年5月22日収載予定)が厚生労働省より発表され、持続性GLP-1受容体作動薬のオゼンピック皮下注2mg(一般名:セマグルチド(遺伝子組換え))が収載されないことがわかった。同製品は3月23日に製造販売承認を取得し、ミクス誌の取材によると「薬価交渉で折り合わなかったということではなく、期限までに厚労省と調整して、薬価の申請書をまとめあげるには至らなかったようだ。」とされている。

東海大学、大阪大学、東北大学、福岡大学の共同研究グループ
インスリンの簡便な化学合成法を開発
(5月7日)
共同研究グループは、インスリンを構成する 2 本の異なるポリペプチド鎖(A 鎖および B鎖)が水溶液中で自己組織化してインスリンの構造を獲得するメカニズムの全容を解明した。 さらにA 鎖および B 鎖を水溶液中で混合するだけで、目的のインスリンを得る簡便なインスリン合成法も開発され、新しいインスリン製剤技術としての応用が期待されるとしている。

Effect of Glyburide vs Subcutaneous Insulin on Perinatal Complications Among Women With Gestational Diabetes (5月1日)
グリブリド(グリベンクラミド)経口とインスリン皮下投与による妊娠糖尿病女性の新生児における周産期合併症の予防効果を検討した結果、インスリンに対するグリブリドの非劣性が示されなかったとする研究結果がJAMA(Journal of the American Medical Association)に掲載された。

本研究はランダム化非劣性試験で検討され、周産期合併症を有した新生児割合はグリブリド投与群の27.6%に対して、インスリン投与群では23.4%であった。著者は「これらの知見は、グリブリドを第一選択薬として使用することを正当化するものではない。」としている。