アメリカ食品医薬品局(FDA)はSGLT2阻害剤における手術前の一時中止に関する添付文書の変更を承認しました。

FDAは、SGLT2阻害剤は手術によりケトアシドーシスを発症するリスクが高まる可能性があるため、添付文書の変更を承認した事を発表しました。変更点として、カナグリフロジン、ダパグリフロジン、エンパグリフロジンを服用している患者において、手術予定日の3日前から中止すべきとしています。これらの変更は、予定されている手術の前に一時的な中止を推奨しています。「患者の経口摂取が通常に戻り、ケトアシドーシスのその他の危険因子が解決されたら、SGLT2阻害薬を再開することができる」とFDAは付け加えています。

手術前に休薬が必要な薬剤に抗血小板薬や抗凝固薬などがありますが、SGLT2阻害剤については明確な休薬期間がありませんでした。SGLT2阻害剤はデータが蓄積されており、今まで以上によく使われる薬剤として普及すると考えられます。安全性情報の1つとして参考にご確認下さい。

FDA revises labels of SGLT2 inhibitors for diabetes to include warnings about too much acid in the blood and serious urinary tract infections