IDF Diabetes Atlas第8版によると、成人の11人に1人が糖尿病患者で、2015年の総患者数より1,000万人増加して4億2500万人となりました。2045年までに約7億人に増加すると予測されています。糖尿病患者数の順位は1位中国、2位インド、3位アメリカと続き、日本はTop10圏外(昨年9位)に位置付けられています。

IDFと加盟する160カ国以上の会員は、今年の世界糖尿病デーで女性と糖尿病に焦点を当てました。現在2億人以上の女性が糖尿病を発症しており、特に発展途上国において安価な糖尿病予防、早期発見、早期診断、治療へのアクセスが不足しています。糖尿病を持つ女性は貧困層であることが多く、収入を得る道を持たず差別や敵対的な社会環境に置かれるという複数の障壁に直面します。糖尿病を放置することはまた、母子の健康を脅かし、6人に1人の新生児に影響を与え、周産期や出産後の合併症発症をもたらします。

「成人女性や少女は重要なターゲットであり、将来の糖尿病発症を妨げ健康な生活スタイルを身につけてもらうことが重要です。そしてそれは糖尿病を管理するための薬や医療、教育、情報などを彼女たちが手頃で公平に手に入れられるようになることで獲得でき、彼女たちが健康な生活を促進する力を身につけることにつながります」とIDF会長のShaukat Sadikot医師は述べています。